インプラント
インプラントとは?
インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込み、人工の歯を装着する治療方法です。歯が抜けてしまった時におすすめなのがインプラント治療で、ブリッジや入れ歯と違い、自分の歯のように使いやすく手入れもしやすいのが特徴です。
インプラントはこのような方に有効です。
- 1本だけ歯を失ってしまった方
- ブリッジで隣の歯に負担をかけたくない方
- 入れ歯を選択することができない方
- 複数の奥歯を失ってしまった方
上記のような方にはインプラント治療をおすすめします。しかし、インプラントを入れるあごの骨の幅や、全身状態によってはできないこともあります。どんな治療にもメリットデメリットはありますので、しっかりと歯科医師と相談の上治療を行なうことをおすすめします。
インプラントができる条件
下記はインプラントができない方です。
- 20歳未満で骨の成長がまだ考えられる方
- 金属、チタンアレルギーの方
- 心疾患・高血圧などの症状をお持ちで医科で改善されていない方
- 現在重度の糖尿病を患っている方
- その他、持病等で医科主治医より、インプラント手術ができないと指示がある方
- 妊婦さん・授乳をしている方
- 骨粗しょう症を患っている方で特定のお薬を服用している方
- 喫煙されている方
- 治療後に定期的メインテナンスを受けられない方
上記に当てはまらない方はインプラントができる可能性が高いです。
インプラントをお考えの方で上記の項目に該当する方は、「必ず」お伝え下さい。
インプラントのメリットデメリット
メリット
- ご自身の歯と同じ様に飲食を楽しむことができる
- 独立しているので隣の歯に負担を与えない
- 隣の歯を削る必要がない
- 発音しやすくでき、お口の中の違和感が少ない
- 定期メインテナンスを受けると、長期維持が可能になる
デメリット
- 手術をする必要がある
- 治療が長期間必要になる
- 治療費用が高額になる
- 定期メインテナンスを受けないと炎症を起こすことがある(インプラント周囲炎)
当院のインプラントの特徴
歯科用CTを用いた診査・診断
インプラント治療において、歯科用CTは必須です。
歯および周囲の状態、骨密度や血管の位置など通常のレントゲンでは得られない情報によって、診査・診断の精度を高めることができます。
適切な治療計画やリスク回避をするために、歯科用CTはとても重要です。
TRIOSによる3Dスキャニング
3Dスキャナーによってスキャンするメリットは3つあります。
- 嘔吐反射がある方の負担を軽減する
- 人の技術に左右されない印象採得(歯型の採得)
- 従来よりも効率化されたフローで時間短縮ができる
負担の軽減とヒューマンエラーによる印象採得の失敗などを減らし、より快適に治療を進めていただくことができます。
シミュレーション
口腔内スキャナーの情報を3D化し、CTの情報と照らし合わせながら、インプラントの治療計画を綿密に立てることが可能です。また、インプラント埋入のシミュレーションも行うことができます。
サージカルガイド
治療計画通りにインプラントが埋入できるように、サージカルガイドを作製します。
これにより、正確なインプラント治療を行うことができます。。
また、理想的な位置にインプラントが埋入できるため、術後の腫れや痛みを軽減することにも繋がります。
インプラント治療の流れ
カウンセリング・検査
患者様のお体の状態や服用しているお薬のことなどをお聞きします。また、インプラントに対しての不安や疑問点などにもお答えします。 当院ではCTスキャンがありますので、精密な検査をおこなうことができます。
治療のご説明
検査を行った上で、治療のご説明を行います。 どのような治療が必要なのか?どれくらいの期間が必要なのか、治療にかかる費用をご説明致します。
インプラントの準備
インプラントを行う前に治療する箇所(虫歯や歯周病)がありましたら、そちらを優先的に行います。お口の中が清潔であることが重要ですので、インプラントの準備として虫歯や歯周病の治療を行います。
一次手術
インプラントの一次手術を行います。インプラントを埋入する手術を行います。
当日は良いコンディションで迎えられるようにしましょう。
消毒
傷の状態や出血の状態を確認します。
確認後消毒を行い、治療部分をキレイにしていきます。
抜糸
抜糸を行います。
二次手術(2回法の場合)
インプラントを埋入した部分の歯肉をとり、インプラントの上部構造部分を取り付けられる蓋を装着します。
上部構造の取り付け
二次手術完了後、問題がなければ上部構造(被せ物)のための型取りを行い、取り付けに進みます。被せ物を装着したあとは、噛み合わせなどのチェックを行い、治療は完了になります。
定期メインテナンス
インプラントは、治療後メインテナンスを行わないと「インプラント周囲炎」担ってしまう可能性があります。インプラント治療で終わりではなく、それを長期的に維持していくことが重要になります。
インプラント治療の期間
期間はいつ抜歯をしたか、その方の顎の骨の硬さ、必要な治療オプションによって違います。
治療オプションが少なくてよい場合
- 抜歯後5ヶ月くらい骨の回復を待つ(昔抜歯していて骨が十分な状態ならすぐに一次手術できます)
- 一次手術(人工歯根埋入)
- 骨が骨にくっつく期間待つ(2か月半~6か月)
- (二次手術)
- 上部作成、装着(1ヶ月弱)
最短3か月ほどで噛めるようになることもあります。上記待つ期間は通院の必要がない場合もあります。診査診断の上、できるかぎり患者様のスケジュールにあわせて治療を進めるよう相談できます。
ご自身の歯のように会話や食事が快適に
当院では治療後のメインテナンスまでしっかりと行いますので、ご安心ください。インプラントは医師との信頼関係が必要です。インプラントをお考えになられたら、まずはお口の中を拝見し、治療やクリーニングを通してお互いの信頼関係を築いてからインプラントを行なうことを強くおすすめします。