子供の矯正歯科
当院の院長は、日本一般臨床医矯正研究会 子どもの歯並び予防矯正認定医です。
子供の歯並び異常を早期発見し、不正咬合の予防とお子さまの健やかな成長をサポートします。お困りのことやお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。
不正な噛み合わせ(歯並び)から起こる悪影響
見た目が悪いことだけでなく、お口の中はむし歯になりやすくなり、顔のゆがみ、運動能力、心身の状態など、お子さまの発育にさまざまな影響があります。
- むし歯になりやすい
- 食べ物の消化が悪くなる
- 顎・顔がゆがんでくる
- 食いしばれないため力が入らない
- 見た目がコンプレックスに
舌と歯並びの関係性
お口の中でも「舌」は特に重要です!
舌が本来の正しい位置に収まっていないと、さまざまな悪影響を及ぼします。
舌の力によって歯は内側から外側へ押されます。口唇や頬の力によって、歯は外側から内側へ押されます。
舌の内側からの力と口唇・頬の外側からの力は互いに影響してバランスをとっています。
歯並びや噛み合わせには、舌をはじめ、口唇・頬の筋肉の力のバランスが関与しているのです。
舌のクセ
舌は通常、上顎のくぼみ(口蓋=こうがい)にくっついているのが正常です。
ところが、舌を口蓋にくっつけられないお子さまが増えており、舌で歯をいつも触っている(押している)状態になります。
舌によって歯が押され、受け口(反対咬合)や上下の前歯が噛み合わない状態(開咬)に。
舌の筋力
舌は筋肉でできています。
その舌の筋力が弱い(もしくは、舌の収まるスペースが狭い)場合、リラックスした状態になると、舌の根っこが喉の奥に落ち込んでしまいます。
舌の根によって、気道が狭くなります。
さまざまな悪影響
口呼吸になる
呼気量が十分に確保できず、口をぽかんと開けた状態で呼吸するようになります。
- 口の中が乾燥して、病原菌への抵抗力が弱まる
- 口まわりの筋力が弱まり、顎の発育が悪くなる
うつぶせ寝をする
仰向けで寝ると舌がさらに沈下して苦しいため、横向き寝やうつ伏せ寝になります。
- 顎が押さえつけられることで、歯列がゆがんでくる
さらに、歯並びや口まわりへの影響だけではなく、成長期の学習能力にまで及ぶ可能性も!
- 口呼吸で噛む力が弱まり、脳への刺激が薄れる
- 呼吸しづらいため、脳への酸素量が減り、集中力が発揮できなくなる
AZデンタルクリニック笹塚の小児矯正歯科
歯列だけではなく、歯の土台となる顎や舌の発達を含めたお口全体の成長のメカニズムと、治療を受けるお子さまの気持ち・心を大切に、見た目、機能ともに健全な噛み合わせを育成します。
治療におけるポイント
永久歯をできるだけ抜かない
お口の中のスペースを保ち、正常な舌のポジションに。
舌の根元の筋肉をつける
歯と舌は密接なため、お口全体のバランスを育成します。
3歳までは矯正器具を使用しない
脳の発育への影響が懸念される乳児期は予防をメインに。
矯正器具は目立たず、負担のないものを使用する
見た目が気になる、痛い、苦しいなど、お子さまの心身に負担がかからないよう配慮します。
お子さまの年齢に応じて治療を行います
歯並びの異変に気づいたら、できるだけ早めにご相談を
お子さまの成長に合わせて早期に治療を始めれば、永久歯を抜くことなく、見えにくい装置を使用し、健全な噛み合わせを育成することができます。
幼児期または学童期の初期から矯正治療をスタートすることが理想的です。
乳児期(0-3歳)
- 矯正器具の装着やむし歯の治療は行いません。
- 舌の筋肉をつけるために「おしゃぶり」が有効です。
※3歳になったら、ガムを噛むことに変更します。
幼児期(4-6歳)
- 歯並びの乱れよりも、上下の噛み合わせのずれ(受け口や交叉咬合など)がないかチェックします。顎の骨に異常が生じるこれらの症状については治療をスタートします。
- 舌の根元の筋肉作りのトレーニングをします。
学童期(7-12歳)
- 歯列の発育をサポートします。
- 永久歯を抜かないで並べるための誘導をしていきます。
- 舌の根元の筋肉作りのトレーニングをします。
※舌の動きを制限してしまう舌小帯(舌の裏側の筋)がある場合には切開をおすすめします。
中・高校生(13歳以上)
- 永久歯への交換が終わり、学童期から治療を受けている場合には仕上げの時期となります。
- この時期から始める場合、一般的な矯正治療法では永久歯を2?4本抜いて並べる方法をとりますが、できるだけ歯を抜かない方法で治療します。
- 舌の筋肉が順調に発達していた場合の正常な噛み合わせを想定して治療を行います。
治療で使用する矯正装置
できるだけ歯を抜かない、目立たない、3D矯正装置『3Dモジュール矯正システム』
歯列の内側(舌側)に一定期間つける装置です。目立たず、1本1本の歯に器具が固定されていないので、歯列の発育や成長を妨げることがありません。永久歯になるまでは、ほぼこの装置で治療を行うことができます。
※永久歯になってから治療を始める場合でも、この装置によって歯を抜かない治療が可能な場合があります。
床矯正装置
早期治療の矯正に使用する可撤式装置で、歯列の成長発育を助けます。